ARC学生競技会開催について

獅友会員・関係者各位

新型コロナウィルス流行で社会全体が停滞しご苦労されている方々が少なくないと案じております。
さて、突然ですが以下のようにARCが主催代表としての学生競技会(記録会)を計画致しましたので経緯をお知らせします。

陸上界も春先から関東インカレ・日本選手権などのビッグイベント延期・中止が続きましたが、ようやくここへ来て競技会再開の目途が立つようになり、9月11日(金)~13日(日)新潟・デンカビッグスワンスタジアムで日本インカレ開催の見込みが立ちました。
しかしながら本学学生を取り巻く環境は実に厳しいもので、まずはその現状をお知らせします。昨年度末より首都圏国公立大学の多くは「構内立入禁止」が続き、学生たちは授業を原則、オンラインで受講しております。本学も同様で、大学構内への関係者以外の立入禁止の原則が維持されております。

次に本学は、学内外での課外活動(対面を伴わない活動を除く。)の中止が要請されており、未だ陸上競技部員が一堂に会する機会を持てずにいます。学生たちも学内練習施設使用許可の請願書を大学に提出するなどアプローチしてきましたが、良い返事はありません。
したがって、この期間学生たちは、会場探しから始まる自主トレーニング頼みでした。現在はだいぶ緩和されましたが、「緊急事態宣言」の最中は学外競技場も使用が禁止されていました。
確かに私立強豪大学は6月1日時点で制限解除し既に通常活動を行っていますが、本学においては日本インカレなど後半期競技会への準備ができず、学生には焦燥感が漂っています。

加えて、学内外での課外活動の中止が要請されていることから、「競技会等の主催」もできず、未だに例年の対校戦や学芸大競技会開催の目途が立ちません。大学からの活動制限解除の明確な見通しもないため、このままでは日本インカレ参加標準記録挑戦以前に、学内選手選考会の機会すら作れない。苦しい日々が続いています。

このような現役学生選手の窮状を鑑み、学生支援を設立主旨としている本会として力になれることとなると、学生・コーチングスタッフが欲している標準記録挑戦会・学内選手選考会に流用できる競技会開催の代行であろうことは自明です。昨年末は学生諸君の顕著な尽力もあって周年記念行事も成功裡に終わりました。次は卒業生側が学生のために尽力する番と心得ます。幸い本会には、東京陸上競技協会登録団体である「ARC部門」があります。現時点で主催者になれない大学(陸上競技部)に代わって、8月13・14日(上柚木公園陸上競技場)に「ARC学生競技会(仮称)」開催を企画いたしました。
会員の皆様におかれましては、「緊急事態による学生支援企画」ということでご理解ご協力をよろしくお願いします。なお、準備作業は時間的余裕がないためやむなく平生の本学競技会に準じ、開催にあたっては感染防止・安全対策に配慮して臨む所存です。また、開催日まで1か月の準備期間しかないため急ピッチで運営準備を進めざるを得ないことが事後承諾となる点をご容赦願います。
令和2年7月15日 獅友会会長 深澤 泰